活動レポート

【研修会】2025年7月26日(土)開催/後援(公財)松山国際交流協会/「外国ルーツの子どもへの支援を考える研修会-西条小学校の事例から学ぶ 子どもの理解度に合わせた日本語指導-」

 外国ルーツの子どもへの支援を考える研修会を7月26日、松山市男女共同参画推進センターで開きました。西条小学校で日本語指導に取り組む教師・吉田薫さんが、外国籍の子どもや帰国子女を対象にした教室での実践を紹介。教師や地域の日本語支援者、外国にルーツをもつ高校生ら40人が参加し、指導・支援の具体的な方法や工夫について学びを深めました。
 西条小は県内で初めて「にほんご指導教室」を立ち上げ、子どもの理解度に合わせて丁寧な教育を行っていることで知られています。吉田さんは、家庭との連絡を密にして、児童の言語環境や学習経験を把握。同じ家庭の兄弟でも特性によって学びに違いがあることに触れ、児童を「日本語ができない子」ではなく「日本語と母語によって可能性が広がる子」と捉える大切さを伝えました。
 地域の日本語支援団体と学校との連携の重要性にも言及。今後の課題として、どの学校でも、また、中学や高校に進学しても学べる環境の整備や指導者養成を挙げ、誰もが受け入れられる温かい社会づくりへの思いを語りました。

 会場には子ども向けの教科書や支援に役立つ参考書も展示。参加者は熱心に手に取っていました。

 「外国ルーツの子ども」と一言で表現しても、ひとくくりにはできない様々な状況下の子どもたちがいます。年々その数は増え、県内各地にも日本語教育を必要とする子どもがいます。支援をいかに広げ、充実させていくかが問われる中、研修を通じて、さまざまな立場の人が子どもたちの受け入れに関心を持っていることを知り、心強く感じました。また、参加者同士が情報交換するなど新たなつながりが生まれていたことにも希望を見ました。この研修会は、赤い羽根共同募金「外国にルーツのある人々への支援活動応援助成」を受けて実施しました。

更新情報

2025/8/6 活動実績:メディア掲載情報公開
2025/8/2  「日本語教育の最新情報」更新
2025/8/1  活動実績:活動レポート公開

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